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ロシアの大手7銀行グループを排除

国際銀行間通信協会(SWIFT)が、国境を越えた送金業務に必要となる同協会の情報システムからロシアの大手7銀行グループを排除しました。

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SWIFT

これはウクライナ侵攻を続けるロシアに対する経済制裁の一環で、欧州連合EU)や米英政府などが排除を求めていたもので、SWIFTは12日夜、ホームページに7行の排除完了の声明を掲載し、「EUが英国、カナダ、米国と協調して取った外交的決定は、SWIFTの金融メッセージサービスから特定の銀行を除くことでこの危機を終わらせようとするものだ」としています。

SWIFTが提供しているのは、企業などが金融機関を通じ外国企業とお金をやり取りする際、送金額など必要な情報を伝える仕組みで、日本を含め200を超える国・地域の約1万1千の金融機関が利用しており、1日約4200万件のやりとりを仲介しています。

このシステムから12日に締め出されたのは、ロシア2位のVTBバンクをはじめ、大手7銀行グループで、今後、国際的な送金を迅速に大量にさばくことが困難になるとみられています。

SWIFTとは

SWIFTとは「Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication」の略で、1973年、ベルギーに設立された銀行間の国際金融取引を仲介する共同組合(名称で、日本語では「国際銀行間通信協会」とも呼ばれています。

SWIFTから締め出されて利用できなくなると、その国の企業は貿易の決済が困難になるため、最も厳しい経済制裁のひとつとされており、外国企業との決済が難しくなることから貿易の停滞につながり、経済的には大きな影響が出ることになります。