資金調達のエッセンス

日々の経営には資金が必要であり、ヒト・モノ・カネがグローバルに動く時代

金利、世界で急低下

世界の金融市場でリスク回避の動きが強まっているようですね。

というのも、米中貿易摩擦の激化による景気悪化懸念から、安全資産とされている国債が買われていて、金利が急低下し、買う側が金利を払うマイナス利回りで取引される国債の発行残高は世界で8兆3千億ドル、日本円にして約900兆円と過去最高になったのだそうです。

国債
国債

JPモルガンが、世界23カ国の国債を対象に調べたところ、23日時点の「マイナス利回り国債」の発行残高はこの半年間でほぼ倍増し、長期金利の指標となる10年物国債の利回りは日本やドイツ、デンマークがマイナス圏にあるのだとか。

償還までの期間が短い2年物国債でみると、オランダ、ベルギーなど12カ国がマイナス利回りとなっているようです。

そもそもマイナス利回りというのは、額面100円の国債を101円で買うことを指しており、満期まで保有すると確実に損するのですが、満期途中で102円で買いたい相手が出てくると、例えマイナス利回りであっても取引は成立します。

国際金融協会によると、国債発行や借り入れなどによる世界の政府債務残高は、2018年末に65兆3千億ドルのようで、マイナス利回り国債は少なくとも1割を占めることになるそうです。