資金調達のエッセンス

日々の経営には資金が必要であり、ヒト・モノ・カネがグローバルに動く時代

アセットファイナンス

アセットファイナンスとは、企業が保有している資産を活用し、資金調達を行うもので、メリットとしては、保有している資産を流動化し、オフバランス化、つまり資産を会計から外すことによってバランスシートをスリム化し、会社の総資産を使ってどれだけの利益を上げることができたのかを分析するための指標であるROAを高め、経営を効率化でき、企業の信用リスクと切り離された資金を調達することができるようになる。

また、保有する特定の事業や資産から生ずる収益のみを返済原資とする非遡及型のローンであるノンリコースローンの活用によって、財務レバレッジをたかめることができます。

従来、コーポレートファイナンスでは、企業全体の信用力がベースとなって資金調達を行っていたのですが、この企業の信用力を切り離し、資産自体の信用力を利用し、資金調達できるということから、企業信用リスクの高い企業であっても低コストで資金を調達することが可能となる。

これは、バブル崩壊後、企業の信用力が著しく低下し、銀行が企業の信用力に応じて融資することが困難となってしまったため、新しい融資の方法として、企業の保有している資産、つまりアセットの価値や、そのアセットが生み出す収益力が注目された。