企業における資金調達などと言いますと、そういう部署で働いている人でもない限り、一般の人々には縁遠い話のようにも思えるものです。
しかし、株式や債券・REIT(Real Estate Investment Trust)などに投資をしている人であるならば、資金調達のことは理解しておいたほうが良いと言えるのではないでしょうか。
例えば、経済ニュースなどを見ていますと、金利が上昇したとか下落したというような話をよく耳にするものです。
このような場合、もし金利が上昇したとするならば、それは借入れによって資金調達をしている企業にとって、金利負担が増加するということを意味しますから、それは企業の利益を圧迫する要因となると考えられ、その企業の株価が下落することにもなるわけです。
反対に、もし金利が下落したとするならば、それは借入れによって資金調達をしている企業にとって、金利負担が減少するということを意味しますから、それは企業の利益を後押しする要因となると考えられ、その企業の株価が上昇することにもなるわけです。
これは、REITの場合にも言えることです。 というのは、REITの場合には、不動産物件を購入する資金を、投資家からの資金だけではなく、銀行からの借入れという形態でも調達しているからです。
しかし、銀行のように資金を貸し付ける企業の場合には、全く逆の動きになると考えられます。
すなわち、もし金利が上昇したとするならば、それは銀行の様な資金を貸し付けている企業にとって、金利収入が増加するということを意味しますから、それは企業の利益を後押しする要因となると考えられ、その企業の株価が上昇することにもなるわけです。
反対に、もし金利が下落したとするならば、それは銀行の様な資金を貸し付けている企業にとって、金利収入が減少するということを意味しますから、それは企業の利益を圧迫する要因となると考えられ、その企業の株価が下落することにもなるわけです。