資金調達のエッセンス

日々の経営には資金が必要であり、ヒト・モノ・カネがグローバルに動く時代

売掛債権担保融資

自社が保有している売掛債権を担保として融資を行う制度として、売掛債権担保融資と言うものがあります。 まぁ、字面にするとそのままですね・・・。

さてこの融資は全国的にかなり活発に行われている融資のひとつで、中小企業向けとしては借りての望んでいる金額に近い融資を行ってくれることが多く、担保としての売掛債権は複数の企業に分散しているほど借りやすくなります。

ちなみに複数の企業についてなのですが、売掛先が上場していなければならないというようなことはなく、未上場企業であっても担保の対象となります。

複数にまたがるよりも、上場企業1社のほうがいいんじゃないの?? なんて声が聞こえてきそうですが、いかに上場企業とはいえ、現状1年先、2年先はどうなっているかわかりませんし、たとえ未上場であっても複数あったほうが、リスクは分散されますよね。

先程、おおむね希望の額を融資してもらえるということを挙げましたが、この売掛債権担保融資のメリットは、審査自体が該当企業の実情に見合ったものとなりますので、従来の融資よりも多くの資金を調達することができます。

しかしながら、いいことばかりではありません。

大きなデメリットとしては、貸出金利が高いこと。 目安としては10%前後の金利がつくことが多いので、長期ので融資には向いておらず、あくまでも短期返済を前提とした資金調達方法として考えたほうがいいでしょう。